【楽器紹介】POS Stratocaster type (built by KUGI)

こんにちは、KUGIです。

今日は衣替えをしました。

本格的に寒くなり、冬が迫りつつあるのを実感しています。

 

さて、楽器紹介シリーズ4本目です!

↓本日ご紹介するのはこちら!

POS Stratocaster type です!

POSは昔の日本の楽器メーカーで、安価なコピー品ギターやエフェクターを量産していました。オレンジ色の激安ディストーションとかが有名ですね。僕と同世代の方なら、HARD OFFで売られているのをみた人も多いのではないでしょうか。

そのPOSが作ったストラトのボディとネックに、自分で集めたパーツを組み込んで完成したのがこのギターです。

 

このギターを組み立てたのは中3の頃でした。

このストラトは私の同級生のK君のギターだったのですが、K君はこのギターがあまり気に入らなかったため、ギターを分解し部品取りをして、ボディーとネックは捨てるつもりでガレージに放置していました。

そのボディを私が譲り受け、当時の技術を結集し組み上げたのがこのギターです。

当時私は受験生で、塾の休み時間にプリントの裏で回路図を練り、塾から帰宅後にボディ表面の塗装を必死に彫刻刀で剥がした後、休みの日に現在の黒にリペイントしたのを覚えています。

一番付き合いが長いエレキギターで、かつ自分で組んだということもあり、かなり思い入れがあります。このギターの制作を通してエレキギターの構造の理解が大変深まりました。

↓細部に様々な戦いの跡が見られますので、紹介させて下さい。

まずはボディ側から!

ピックアップはセイモアダンカンのSSL-1。セイモアダンカンのシングルコイルの中では最もパワーが低いピックアップです。シングルコイルらしいクリアな音色で扱いやすいです。

センターピックアップは自分の演奏スタイル的には不要なので撤去。ピックガードに空いた穴はステッカーで塞いでいます。

このギターが完成した当初はリアハムのSSH仕様で、ピックアップを直列に接続するスイッチなどを実装していました。しかしその後、プレイスタイルに合わせて改造を繰り返し、現在のシンプルな仕様に落ち着きました。

コントロール部とブリッジ。

前述の通り、PUは2つなのでセレクターは3WAYです。

コントロールは1Volume 1Toneの構成で、一番PUから遠いツマミはダミーになっています。なので操作感はテレキャスみたいです。

Toneノブはマーシャルのノブ。笑

コンデンサは確かオレンジドロップだったはずです。容量は普通のストラトよりも小さいものをつけた記憶があります。

ブリッジは友人K君の家に転がっていたストックパーツを譲ってもらって取り付けました。昔の日本製エレキについていたブリッジだとK君は言っていました。。。モノは悪くないと思います。

ボディはラッカーを1回吹いただけの極薄塗装のため、よく擦れる部分ははげています。このように寄りで見るとわかるのですが、彫刻刀で前の塗装を剥いだためボディには無数の削り傷がついています。

指板はローズウッドで、ボディ材は謎に包まれています。

ヘッドには燦然と輝くPOSのロゴ。

ナットはアコギ用のものを無理やりインストールしています。何故そうしたかは忘れましたが、確か近所のギター屋さんで手に入るのがこれしかなかったんじゃなかったかな 。。。

背面です。ネックにはスカンクストライプが走っていますね。

ネック材はこれまた謎です、、、和室の柱から削り出したんじゃないかって思う木目。笑

スプリングは5本で、ブリッジはゴリゴリに固定しています(実はサスティーンブロックがボディと干渉しており、アーミングができなかった)。

個人的に好きなアングル。

カッタウェイの部分やスプリングのキャビティなど、塗装が剥げた部分には塗り替え前の青い塗料が覗いています。

肝心の音ですが、とてつもなく枯れていて、渋く、乾いたサウンドです。音数の少ない複音フレーズを弾くとすごく雰囲気が出ます。

また、サスティーンが非常に長いため、ブーストしたオーバードライブやファズでリードをとっても結構ハマります。私がジミヘン好きな影響もあるんですが、ザ・リードギター、みたいな、ずっと俺のターン的なプレイにもマッチすると思います。

ストラトって世間的には定番機種みたいな扱いをされていますが、音はプラスチックっぽい、パリンとしたアタックがあって結構独特だと思うんですよね。テレキャスタージャズマスターとかの方が現代のPOPミュージックでは無難で使いやすいんじゃないでしょうか。

でもそんな中でストラトのちょっと独特な雰囲気が受け入れられて、ストラト使いがもっと増えると嬉しいなぁ、と思う今日この頃です。

 

↓このギターの音は下の曲で聴けます。よかったらお聴きになって下さい。

youtu.be

最後までお読みいただきありがとうございました。

KUGI